
NISAと投資信託、よく聞くワードだけど何が違うの?

その違いを理解すると投資に対しての選択肢が広がります!
「NISAと投資信託って、どっちを始めればいいの?」
そう感じている方は多いと思います!
実はこの2つは「どちらかを選ぶもの」ではなく、セットで使うものです。
「NISA」は投資を非課税で行える制度であり、「投資信託」はその制度の中で運用する商品です。
この記事では、初心者でもすぐ理解できるように「仕組み・違い・始め方」を図解的に解説します。
読み終えるころには、「どちらをどう使えばいいか」が明確になります!
NISAと投資信託の基本構造を理解しよう

NISAと投資信託は実際、どのようなものでしょうか?
NISAとは?非課税で投資ができる“制度”
NISA(ニーサ)は「少額投資非課税制度」の略です。
通常、株式や投資信託で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを使うと運用益や配当金が非課税になります。
2024年からは「新NISA」が始まり、 下記の内容のように、より使いやすく進化しました。
・年間投資枠:最大360万円(つみたて投資枠120万、成長投資枠240万)
・非課税保有限度額:1,800万円(うち、成長投資枠1200万円)
・非課税期間:無期限
つまり、NISAとは、端的に言えば「税金を気にせず投資できる箱」なのです。
投資信託とは?複数の資産に分散投資できる“金融商品”
投資信託(ファンド)は、複数の投資家から集めたお金を専門家が運用する仕組みです。
1つのファンドで国内外の株式・債券・不動産(REIT)などに分散投資できるため、
個別株よりリスクを抑えながら長期運用に向いています。
初心者でも数百円・数千円から始められる上、「積立設定」をすれば自動で買い付けできる点も魅力です。
NISAと投資信託の関係を一言で言うと?
わかりやすく例えると
- NISA=投資の“口座(制度)”
- 投資信託=その口座の中で買う“商品”
です。
つまり、NISA口座の中で投資信託を購入すると、その運用益が非課税になるという仕組みです。
銀行に例えるなら、「銀行口座(NISA)」の中に「預金(投資信託)」を入れるイメージとなります。
NISAで投資信託を買うメリットと注意点

NISAで投資信託を行う上での良いことと注意しなければならないことは一体何でしょうか?
NISAで投資信託を買う3つのメリット
- 利益や分配金が非課税
通常20.315%かかる税金がゼロに。複利効果を最大化できます。 - 長期・積立・分散投資に最適
少額からコツコツ積み立てられ、ドルコスト平均法でリスクを抑えられます。 - 途中で売却・再投資も可能
新NISAでは「売却→再投資」も非課税枠内で自由にできます。
注意点・デメリットも理解しておこう
- 損益通算ができない:
NISAで損をしても、他の口座の利益と相殺できません。 - 元本保証ではない:
相場下落により元本割れのリスクがあります。 - 短期売買には向かない:
非課税メリットを最大限活かすには、長期保有が基本です。
NISAのメリット・デメリットに関しては、以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください!
NISAに向いている投資信託の特徴
・インデックス型(例:S&P500、オルカン、TOPIX)
・信託報酬が低く、長期的にコスト負担が少ないもの
・純資産総額が安定して増えているもの
「つみたてNISA対象ファンド」から選ぶと、国の基準をクリアした長期投資向けファンドを安心して選べます。
初心者が迷いやすいポイント

「NISAと投資信託、どっちを始める?」の誤解
多くの人が「どっちを選ぶか」で迷いますが、実際はNISA口座を開設し、その中で投資信託を買うのが正解です。
運用成績が良いもので、NISAで取り扱いがない投資信託の場合は、「投資信託のみ」を行うことになります。
NISAで株式を買うのと投資信託を買う違い
| 項目 | 株式投資 | 投資信託 |
| 投資先 | 個別企業 | 複数企業・資産に分散 |
| 必要資金 | 数万円〜 | 100円〜数千円 |
| リスク | 高い(集中) | 低い(分散) |
| 向いている人 | 企業研究が好き | 放置で増やしたい人 |
初心者には、まず投資信託から始めるのがおすすめです。
つみたて投資枠と成長投資枠の違い・使い分け
・つみたて投資枠:長期・分散・積立に特化(上限120万円/年)
・成長投資枠:株式・ETFなども含め幅広い投資が可能(上限240万円/年)
最初は「つみたて投資枠」で基礎を作り、慣れてきたら「成長投資枠」で個別株やETFに挑戦するのが理想です。
今日からできる!NISA×投資信託の始め方ステップ
ステップ1|証券口座を開設する
おすすめは以下の3社です👇
| 証券会社 | 特徴 |
| SBI証券 | 取扱数が最多。米国株・ETFも充実 |
| 楽天証券 | 楽天ポイントで投資可能。初心者に人気 |
| マネックス証券 | 米国ETFの自動積立対応。分析ツールが豊富 |
どの証券会社でも無料でNISA口座を開設できます。
ステップ2|投資信託を選ぶ
目的別のおすすめ例:
| 目的 | ファンド例 |
| 長期資産形成 | eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) |
| 米国中心運用 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
| リスク低め | ニッセイ国内債券インデックスファンド |
ステップ3|毎月の積立設定と見直し
・毎月1〜3万円の積立でOK(それでも難しければさらに低い金額もできる!)
・ボーナス月だけ増額も可
・半年〜1年に一度、ファンドの運用状況を確認
ほったらかし運用でも、10年・20年後に大きな成果につながる可能性があります。
まとめ
NISAと投資信託の違いを理解すれば、資産形成の第一歩が踏み出せます!
その上で、2つの違いをわかりやすく例えるなら以下の通りです。
・NISA=「非課税の投資口座」
・投資信託=「その中で買う商品」
つまり、NISAと投資信託は“どちらか”ではなく“セット”で使うものです。
これから投資を始めるなら、まずNISA口座を開き、
つみたて型の投資信託を少額からスタートしてみましょう。
「今の一歩」が、将来の安心と自由をつくります。
追記
投資の世界で最も大切なのは「時間」と「継続」です。
相場を予想するよりも、“長く続ける仕組み”を整えることが、最も確実な成功法です。

コメント